■
福祉を変える経営 障害者の月給1万円からの脱出
2006年初の読書は「福祉を変える経営」でした。
障害者の作業所での月給1万円って知らなかったです。
「お金=悪」と思っている人におすすめ。
この本は、著作者の小倉昌男氏は「クロネコヤマトの宅急便」の生みの親で
ヤマト福祉財団の理事長となった後、
「障害者の方々が月収10万円の収入を得ること」
を目標に「スワンベーカリー」を作った話を主に書かれています。
(*小倉昌男氏は2005年死去。)
「自分たちは尊い仕事をしていて、金儲けじゃないんだ」という
福祉業界に
月収1万円の間は申し訳なさそうに生きていた障害者の方々が
スワンベーカリーで月収10万円を得るようになって、やりがいを感じ、
習い事をしたり、笑顔で過ごせるようになった。
という実例を作り、経営の視点をノーマライゼーションに活かすことを
啓蒙している良書です。
--------------
「善意の人々が「買ってあげなければならない」と思うような品では
経営はなりたたない。」
「こんな物が売れるわけがない。」
と善意の方々には耳の痛い正論が結構あります。
また「スワンベーカリー」が業務提携をしている
「アンデルセン」や「リトルマーメイド」を持つ
「タカキベーカリー」の冷凍パンを実際に小倉昌男氏が焼いてみるシーンで
「私にできるならば障害者にだってできる」と書いてあったのが印象的でした。
経営者本では、「俺様にはできたけど、君にはできないだろうね」と
言わんばかりの文章がよくあるけど、小倉昌男さんは謙虚ですねー。
---------------
「
チェンジメーカー」を読んでしっくりくる方が読んだら
全くもってしっくりくると思います。
働くことを再考したい方、
ボランティアをしていて、これでいいんだろうか?と思ってたり
する方にもオススメです。
アマゾンのマーケットプレイスで安い値段で売られてますが、
その値段以上の価値はあります。
一個だけ、ちょっと違和感を感じたことがあるのですが、
スワンカフェはスターバックスと同じシアトルからコーヒー豆を輸入していて
スタバは「船」でコーヒー豆を輸入、スワンカフェは「空輸」で、
スワンカフェのほうが豆が新鮮とありましたが
飛行機を使うと、船で輸送される場合の約40倍、
車の約9倍のCO2を排出するとのことを考慮し、
スタバはモルダーシフトの一環で、「船」にしているんだとしたら、
環境への負荷軽減の取り組み(スタバ) VS 鮮度(スワンカフェ) の話しになるなら
その点はそれでいいんだろうか?と思いました。
⇒
福祉を変える経営 詳しくはこちらから♪
あ!そういや、一年の初めに読んだ本がこの本で
一年の初めにかかってきた電話が「クロネコヤマト」やったで!
一月一日の8時半に「楽天ブックス」の配達のことで電話があった。
クロネコで始まった2006年。